サマーキャンプ(Sol Camps)が終わった

Sol Campsが終わった。終わって少し経ってしまったのでうまく振り返れるか自信が無いけれど先延ばしにしていくと、どんど振り返りづらさが増していって貴重な経験の記憶が失われていく気がするので書いておこうと思う。

自分が泊まったSorbara寮の最初の部屋。しばらくして、別の部屋に移る。8週間、住居費を浮かすことができた

カフェテリアやオフィス、生徒が集まるクープと呼ばれているところが入っているBrenann Hall

そのクープというところ。生徒の集合場所になったりアクティビティが行われたりする

今思えば夢みたいな経験だった。人とあまり関わるのが得意でない自分が毎日、"Hi, ○○"とスタッフの仲間に声をかけたり"明日でキャンプは最終日なんだ。今までありがとう。"と食堂のおばちゃんに一声挨拶をしたり。

ビュッフェ形式の食堂。スタッフは食事付なので8週間、毎食分の食費を節約することができた

何だか分からないけどこのキャンプをできる限りいいものにしよう、という思いで疲れてるときはその思いよりも疲れが先に立ったりしながらも、生徒やスタッフ・先生・引率の方の名前をできるだけ覚えようとしたり、生徒たちが空港に向けて旅立つときは特に何するわけでなくても送迎のバスに向かって手を振りに行ったり、割と自分なりに頑張れたな、という経験ができた。

キャンパス内でのアクティビティの例(アクティビティの内容は色々でEaton Centerというモールに行ったりToronto Islandに行ったり週末はNiagaraに行ったりCanada's Wonderlandに行ったりする)

Brazilのグループリーダー(生徒たちの引率)の方がくれた

MexicoのグループリーダーLaloがくれたMexicoのお菓子(他にもいっぱいくれた)。

とても色んなことがあったのでぱっと思い出せることだけ書いていこうと思う。

 

まず、Holmes Education Groupの人たちについて。自分もSol Campsの行われていた期間はHolmes Education Groupの一つの枝であるSol Campsの従業員として働いていたのでいわば同僚の人たちである。私のボスのNick、メキシコから来たAle、Joel(あと従業員ではないけどブラジルから来たボランティアスタッフのFlavioなど)はもう本当にビックリするぐらいハードに働いていた。

後列左からVictor,Ramie, Ale, Nick。前列左からLinda (Lynda? Victorの彼女さん), Joel, 私。Prideの日の写真。JoelのFacebookからこっそりもらってきた

Aleは「Shunsukeはよくやってる」と言ってくれたけど彼女は生徒に全体連絡をしたり、注意をしたり、アクティビティについていったりそういうこともしながらAgentとやり取りをして、営業的な動きもしたりしていたので「この人は凄い働くな」という感じだった。「私は少し太っている」「このキャンプで少しずつ太ってきている」などと口にしていたが気にするほどのことではなかった。みんな、彼女に軽口をたたくことができるフレンドリーな彼女だが、同時にみんな彼女に一目置いていたように思う。Aleは私を見かけると"Shunsuke!"と呼びかけてくれる。

Pride(Torontoのお祭り)の時に撮った写真。この時持っているお酒で酔って、後述するPizza Pizzaのカウンターへの財布の置き忘れが発生してしまった。

Joelはまんまるとした体と柔和な性格をした人で、Ale同様、皆から好かれていた。あまり詳しいことは喋らないように彼から言われているので詳しいことは喋らないが彼は数年前に会社を設立して、その会社を経営している。社長さんだというのに彼は全く偉そうにしないというか、何となく彼がいると和んだ気持ちになるので私はよく彼のそばにいた気がする。Niagaraのモールで靴を一緒に買えてよかった。二人の力を合わせて2足目が安くなる割引を受けられた。

キャンプ最終日に撮ったJoelと私

Joelに何か日本のものを食べてほしい、と思いPAT(日本の食品も多くある韓国系のスーパー)で買ったどん兵衛。Joelが薦めてくれたModeloというメキシコのビールをその内飲んでみたいと思う

イタリアから来た生徒、Lorenzoに体をくすぐられているとき、彼は輝きを放つようにリアクションをする。

 

それとVictorとNickについて。キャンプが始まる前までは僕はカナダにいながらも黒人の人とあまり関わったことがなかった。今思えば、VictorがOHCに来てオフィスで作業し始めたばかりの頃は「黒人の人ってよく分からない」という感じだったが、色々と私に対して彼は親身に接してくれるので、私の中での黒人の人に対する壁のようなものがなくなった気がする。

Victorは音楽活動もしていた。Sol Camps期間中に彼が出演するコンサートがあった。
彼はラッパーであり、Youtubeで彼の楽曲を視聴できる

Victorは何人もいるアクティビティのスタッフに指示を出したり生徒の名前を覚えてコミュニケーションを取ったり、大変だと思った。彼が"if you can hear me, clap two times!" などと生徒たちの注目を集めるために言っていたフレーズを我々スタッフはみんな思い出すことができる。

 

そして、何といっても一番お世話になった全体責任者のNick。生徒が何か問題を起こしたり、体調を悪くしたりしたときにマネージャーとしてどういう判断、動きをすべきか、スタッフが効率的に動くためにはどのように指示を出したらよいか、周りの人たちに声を掛けて信頼関係をどうやって作るか、など様々な点でこれほど理想的なリーダーというのはそういないのでは、というくらい彼は素晴らしいリーダーだった。彼が私をそんな大したことはないけれどな色々な点で頼ってくれたのは私にとって誇らしいことであったように思う。

キャンプが忙しさのピークを迎えていた時、彼は毎日朝早くから夜遅くまで仕事をしていたので、倒れたり、自転車に乗っているときに事故を起こさなないか心配だった。

体調の悪い生徒をクリニックに連れて行った時の診察を待つNick

彼が私を「ShunsukeはSol Campsに必要な"ex factor"だ」と言ってくれてVictorも私に対して"ex factor"とよく呼びかけてくれたのが嬉しかった。

NickとVictorは小学生の頃にカンボジアバングラデシュかで同じ学校で知り合っている。カナダで二人は再会して一緒に音楽活動をしたり、元々はVictorがSol CampsにNickを誘ってその後NickがOHCで働くようになったり、二人の間には特別な縁があるように思われる。

最初の2週間は生徒が3人しかいなかった。その時はその時で楽しかった。イタリアから来たLorenzoとメキシコから来たPaola

スタッフのメンバーについて書いて、けっこう長くなったので以下にキャンプで起きた印象的だったことを書いて終わりにする。

 

上の写真の女の子、Paolaの部屋に小さな鳥が入ってきて、Victorから電話がかかってきて「今、キャンパスにいるのはShunsukeだけだから何とかしてくれないか」と言われて彼女の部屋にいって本当に鳥がいたので捕まえて逃がしたこと。

Prideというトロントのお祭りの時にお酒を飲んだら酔って具合が悪くなってしまい、ボーっとして水を買ったPizza Pizzaに財布を置き忘れて、Joel、Ale、スタッフのCatalinaが財布探しに親身に協力してくれたこと。

キャンプ全体にFlu(かコロナ)が流行って皆がゲホゲホしていた時にAleもゲホゲホしてて明らかに体調が悪く見えたので「ウイルスを拡散しないでほしい、オフィスに来ないでほしい」といって、気の強い彼女をその日の翌日の午前中だけではあるが休んでもらうことに成功したこと(Aleは働きすぎてた)。

日本人の子でWhatsAppを使うことができずLINEで対応するようにしたら、Fluが流行っていたこともあり、とても辛そうにしている連絡を受けてどうしたらよいか悩んだこと。

問題行動を起こしてNickと私が作業していた小さなオフィスで時間を過ごすように言われていた男の子に、せっかくのキャンプでスマホも没収されアクティビティも参加できないのは少しかわいそうかなと思ってlaptopを持ってきてNetflixを英語で見るようにさせたり、一緒にご飯を食べるようになったりして、その子と仲良くなったこと。

Campを去る前日の、名残惜しそうにするブラジルから来た生徒さんたち。手前にめちゃくちゃ働いていたブラジル人スタッフのFlavioの背中が見える。彼は本当に優秀だった

キャンプ最終日前日にスタッフで集まった時の写真

色んな事があって、どれもがいい思い出になったキャンプだった。本当にcrazyな体験に混ぜてもらえて運が良かったし、様々な国の人たちと、仕事を通じて心を通い合わせることができたと思う(カナダ、ウガンダ南アフリカリベリア、インド、ベトナム、フィリピン、インドネシア、メキシコ、チリ、ブラジル、韓国、日本、ウズベキスタン、ジャマイカなどスタッフ、先生の国籍は様々だった)。

 

私は日本に帰るが、英語の拙い私を英語環境で使ってくれたNickのように、日本で海外から来てる人に仕事する機会を与えられるような人間になれたら素晴らしいことだし、そこまでいかなくとも何か海外から来た人の手助けができたらいい。

最終日、オフィスを片付けて解散する前に撮った写真。前列Aleの左はスタッフのLyn。右からJoelの隣はOHCで授業を受けたGreg。その左はSol Campsの先生方のまとめ役をしていたNoshir

Sol Campsで出会ったみんな、ありがとう。その機会をくれたNickには感謝の気持ちしかない。この写真に写っているスタッフのLynは手首につけるアクセサリーをくれた。そのアクセサリーやSol Campsのスタッフ用シャツを大事にして、この貴重な体験を忘れないようにしたいと思う。本当に素晴らしい経験だった。おわり。

 

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